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私は特に憂鬱作品表現を好んでいるわけではなく、私の憤りの一片として受け止めていただきたく思います。私の平面は「地球表皮」であり、それは地雷編と空爆編から成り立っています。同じ赤い血を共通に持ちながら、争いごとの自縛から逃れない地上の人類の三色の肌色を漆黒の黒(墨)、薄茶(珈琲液)、象牙色(漂白されていない紙)に置き換えてみました。 『地雷編』
無数に埋められた地雷、今も終わりのない爆発の連鎖によりもぎ取られていく手、足、臓器、そして命。
「空爆編」
最高度の情報操作、をも含めた演出、軍事技術をもって、強国の、無謀ともいえる、大義にならない脅かしから飛んで出る実際の空爆。炸裂と爆風による殺傷はもとより、次世代破壊、自然破壊、大気破壊の繰り返しは医学的な後遺症も含めてけして私たちにとっても無関係ではありません。そのことに無関心でいないでくださいという小さな叫びです。
小品は爆風により生じる破片をイメージの中で希望に転換、の意を託し「夢片」と名付けています。(2003)
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